2018年 山添村的野木製水車プロジェクトの応援

1月14日(日)川上村北塩谷地区の見学。川上村北塩谷地区の木製水車設置工事が行われるのにあたり、山添村的野地区の有志も見学されました。基礎工事やシャフト等の金属部分の設置作業、その後取り付け予定の木製の受けやクモ手の加工等、先に進んだ北塩谷地区の区長さんが苦労したところやアドバイスをされ、的野地区での木製水車製作に向けて参考にしていただきました。

2月12日(月祝)的野地区水車の検討会議。 山添村的野地区の集会所で木製水車本体の具体的な形を決める会議が行われました。製材した板を無駄なく使うため「受け」の角度や大きさを決めるため、大きな段ボールに手製のコンパスで円を描き決めていかれました。

3月30日(金)地域で活躍した近畿大学の学生と先生による見学。農学部の学生さんで地域で暮らしながら再生可能エネルギーの可能性や水車プロジェクトについての調査報告書が手渡されました。

4月3日(火)金属部分の打ち合わせ。木製水車の要となるシャフトやディスクの素材や溶接等について地元の鉄工所の方と詳しく打ち合わせを行いました。奈良県内の十津川村などの経験も踏まえたアドバイスを伏見工業高校(元)足立先生からいただきました。

6月1日(金)取水口と方法について打ち合わせ。山からの湧き水を直接取水することになるため、水車に当てる水が、瓦礫や落葉でパイプが詰まることができるだけないようにした方法を模索し、現地で取水に適している地点を決めました。当初は水車までの距離が約15m,落差は0.5mの場所でしたが、さらに上流の地点の方が望ましいことが分かりました。落差はおよそ3~4mくらい。取水の方法の指導も上記先生から頂きました。

6月2日(土)木製水車の「受け」製作作業 的野地区に合わせた効率よく水を受け・軽量で回転数が上がるように工夫されたオリジナルの形状の水車となります。

7月24日(火)金属加工の仕上がり状態の確認。鉄工所の方とシャフトとディスクの接合部分や、ディスクにクモ手の接合位置の確認。増速するためのプーリーの直径等を再度確認しました。

7月29日(日)地域の皆さんで情報共有会議。実際に水車をくみ上げる行程について、吉野町殿川地区や他の地区の実例を説明しました。

8月25日(土)木製水車受けの防腐塗装作業。水車の受けやディスクの防腐塗料を塗布する作業をみんなで行いました。基礎工事の部分は鉄工所により補強も行われていました。今後のスケジュールを確認しました。

9月2日(日)クモ手とディスクを合わせるための穴あけ加工、木製受けの部品作り。地区の木工作家さんの工房にて木製部分の穴あけや部品づくりが行われました。金属部分のディスクとディスクカバー(木製)、クモ手を組み、ボルトで留めていく作業が始まりました。

9月21日(金)取水口のデザインの最終検討。取水についてはグレーチングを利用する、あるいはホース、パイプなど様々検討が重ねられてきましたが、再度実際に取水する場所を見て検討することになりました。再度先生に見ていただき、入れ物は不要であることもわかりました。また、鉄工所にてシャフト・ディスク・プーリーの位置関係を確認。増速機プーリーの直径、発電、蓄電などのおおまかな設置案も描きました。

10月28日(日)木製水車の組み立て・設置作業。設置にはユニックを使わなくてもよい重さであることがわかり、みなさんで現地にシャフトを設置しました。次いで、受けの組み立ての細かな作業も行われ、ついに木製水車が形になりました。

11月25日(日)水車への導水実験。予定していた取水口から塩ビパイプをつないで仮設置し、水車に導水してみました。先生に現場を確認・指示していただきました。

11月30日 おおよその流量を計測。落差からおおよその出力を計算。これからは発電機の検討に入ることになります。

2019年
1月12日(土)発電機設置に向けての検討。奈良高専の先生との連携で発電や蓄電について検討することになりました。

2月24日(日)増速機取り付けが完成。発電機取り付け計測実験。地域で用意された発電機(交流)を取り付けて増速した回転数を計測し、取水の工夫等も行いました。足立先生にもアドバイスを頂きました。

3月17日、3月21日 発電機の取り付けと計測実験。奈良高専の池田先生により電圧の計測が行われました。実際にバッテリーを接続してみることが今後の課題です。


2018年 近隣での主な活動

6月:殿川地区の見学会で、手作り(ホイール水車や木製螺旋水車)をお披露目しました。

6月:東吉野村つくばね発電所前でホタル観賞会があり、手作りの水車(木製水車・ホイール水車・木製螺旋水車)のデモを行いました。
12月:全国小力発電大会in富士宮に参加しました。


2018年 川上村北塩谷地区の水車プロジェクトを支援

川上村の豊富な水資源を活かし水車プロジェクトを進めるため調査をし、集落の簡易水道等の余水利用を検討。北塩谷地区で管理されている余水を活かし、大滝ダム周辺の水辺公園に水車を設置することになりました。かつてダムで沈む前の集落をイメージできるよう灯りを灯し、水車の動力で製粉をしたい、また、ダム周辺の歴史がわかるよう整備につなげたい等の構想を描きました。水車設置のための設計や準備が進められ、地域の地域による地域のための水車プロジェクトが始まりました。現在は動力利用の開発に取り組んでおられます。(協議会メンバーの所属する法人の受託事業として)


2018年4月22日 三茶屋木製水車は、見附三茶屋の水路使用許可期限の5年が経過し、三茶屋自治会との協議により撤去することになりました。木部以外の発電機のシステム、水車の要であるシャフトやディスクは協議会で保存しました。水車さんお疲れ様でした。またどこかでリニューアルできたらいいですね。