2019年度 水車プロジェクト支援

4月25日 奈良県五條市大塔地区の直径5mの木製水車が停まってしまったという相談を受け、現地を視察しました。

5月16日 大塔の木製水車の再生にかかる簡易計測等を行いました。また、再生するにあたっての水車の目的・動力利用や地域との連携についてのアドバイスを行いました。
6月10日 吉野町の地区から農業用水路の余水で水車を回し電気柵に使えないかという相談を受け、実験を行いました。


山添村の応援について、村の広報4月号に掲載されました。


8月18日 吉野町内の用水路の余水で電気柵の発電ができないかという実験の第二段を行いました。2連のホイール水車を使って、用水路から川へ落としている水で回せるかどうか、設置方法を検討しました。結果は回転数は十分であることがわかりました。


8月20日 早稲田大学の学生さんたちによる視察があり吉野町の電気柵への電源をめざした水車プロジェクトの現場をご案内しました。設置方法の検討中だったので学生さんたちに計測や水車の回転がより速くなる設置方法等の実験の協力をしていただきました。電気柵の様子や地域の獣害の実情にも触れ、水車を活用するためのアイディアも出されました。電気のないところでエネルギーを生み出す試みは参考になったそうです。実験で得られたデータを活かし電気柵への接続を目指します。


8月22日 引き続き大学生のみなさんに桜井市内で水車プロジェクトを検討している2地区を視察していただきました。かつて水車がたくさん回っていた歴史ある地域では、現存する水車を再生したいという地域の思いをお聞きすることができました。


8月22日 この日最後の訪問地、桜井市の萱森では水源地の水を活かしてかつての田畑を再生して獣害対策用の水車プロジェクトを検討されています。里山の再生を実践されている方からの貴重なお話しを学生たちとお聞きしました。ご自宅前には風力と太陽光の発電機器が設置されていました(*'▽')


8月25日 山添村的野地区から、水車周辺の整備が進んだ様子のお知らせが届きました。かつて氷豆腐をつくる水車が回っていた土地。長年荒れた場所を整備し、防災のための電源確保+日頃は地域のお年寄りも水車や小さな滝を見ながら集まれる場を目指しておられます。傾斜があったのと水路をまたぐところを車いす等で安全に上るための方策を議論されていたのですが、解決されたそうです!苦労されていた導水も安定し、周辺整備は着々と進められています。


9月14日 桜井市箸中地区の車谷ではかつて30数基もの水車が回っていたそうです。現存する水車やかつての水車の記憶を元に地域の方々とともに踏査しました。三輪山の水源と地形を活かした水車と地域産業など貴重なお話しをお聞きし、今後歴史資源をさらに調べ、水車を核に地域をこれからどのように・・という地域の未来ビジョンを考えていかれることになりました。